運行管理者
貨物自動車運送の安全運行を管理する責任者です。貨物自動車運送事業者から選任され就任します。

●運行管理者の業務概要
運行管理者は、道路運送法及び貨物自動車運送事業法に基づき、事業用自動車の運転者の乗
務割の作成、休憩・睡眠施設の保守管理、運転者の指導監督、点呼による運転者の疲労・健康
状態等の把握や安全運行の指示等、事業用自動車の運行の安全を確保するための業務を行う者
のことです。

●事故等の緊急対応を行う
緊急な対応を迫られることが起こった場合、責任者として対処する必要があります。

●運行管理者になるには
運行管理者になるためには、2つの方法があります。

1.運行管理者試験に合格する。
[受験資格]
次のいずれかに該当する必要があります。
イ.事業用自動車(事業の種別は問いません。)の運行の管理に関し1年以上の実務
経験を有する者。
ロ.実務の経験に代わる講習を修了した者。
実務の経験に代わる講習として、講習認定機関が行う基礎講習が認定されています。

[試験の種類]
旅客、貨物の2種類があります。

[試験科目]
道路運送法、貨物自動車運送事業法、道路運送車両法、労働基準法などの法令等並びに運
行管理者の業務に関し必要な実務上の知識及び能力について出題されます。

2.事業用自動車の運行の安全の確保に関する業務について一定の実務の経験その他の要件を備える。
取得しようとする運行管理者資格者証の種類(一般乗合旅客、一般乗用旅客、特定旅客、
貨物)ごとに、それぞれに応じた種別の自動車運送事業(貨物軽自動車運送事業を除きます。)
の事業用自動車の運行の管理に関し5年以上の実務の経験を有し、その間に運行の管理に関
する講習を5回以上受講していること等の要件があります。運行の管理に関する講習として、
自動車事故対策機構が行う基礎講習及び一般講習が認定されており、5回以上の講習のうち、
少なくとも1回は基礎講習を受講している必要があります。

●営業所毎の配置基準
保有車両29両まで1名
以降30両ごとに1名追加